週刊「儲け創り」通信

〜創刊122号 2005年12月26日〜
発信人 株式会社 船井総合研究所 第七経営支援部

チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人) 望月 隆之

この週刊「儲け創り」通信は、船井総合研究所の望月隆之が、経営者、ならびに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」のポイント をお伝えしていくものです。


 今週の「儲け創り」のヒント

 

「マネジメント(経営)における
マーケティング(市場創り)のポイント・
オーガナイジング(組織創り)のポイント」


  経営マネジメントは、マーケティング市場創りとオーガナイジング組織創りから成立しています経営者は市場を創り、組織を創ることができれば、結果としての売上・利益は、必ずついてきます。
  それでは、その最重要ポイントは何でしょうか?
まずマーケティング(市場創り)においては、変化し続ける市場、そして買い手顧客、消費者を「時流」と言う言葉で代表すれば、「時流」の中に「自社の強み」を重ね合わせることです自社の強みがあれば、それを時流に重ね合わせることを考えればいいし、時流にあわせた自社の強みを創ることも大切です。

 次に、オーガナイジング(組織創り)においては、「1.6の二乗の状態を創り上げること。」です。船井流の基本的な考え方の一つに、「1:1.61.6の二乗というオーガナイジング組織創り)」の基本があります。経営者と社員、上司と部下の関係を表現したものです。社員や部下が、経営者や上司の指示を納得せずに、遂行した場合の生産性をとするならば、納得した場合の生産性は1.6となりますさらに社員や部下の立案を経営者や上司が許可をして、遂行した場合の生産性は、なんと、1.6の二乗になるというものですですから日々のコミュニケーションから、会議などでのコミュニケーション、評価制度に至るまで、そのすべてにおいて、経営者や上司は、社員や部下の生産性向上のために、「1.6の二乗の状態を創り上げること。」がポイントになるのですそうすれば、結果としての売上利益はついてきます。

 

今回、初めて、お読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。それでは、ここで言う儲けとは、「顧客に満足していただくという意味でのパフォーマンスをアップし続けることと、そのパフォーマンスをアップすることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストをカットすることにより、その結果として、コスト総額をダウンし続けることから産み出されるもの」です。したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ=顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を付加し続けることこそが経営と言えます。つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、期待できるお買い上げ額に対する一定の比率以下であれば、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現し続けましょう!


望月隆之の事業理念

私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)

 

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