週刊「儲け創り」通信

〜創刊128&129号 2006年2月12日&2月19日〜
発信人 株式会社 船井総合研究所 第七経営支援部

チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人) 望月 隆之

この週刊「儲け創り」通信は、船井総合研究所の望月隆之が、経営者、ならびに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」のポイント をお伝えしていくものです。


 今週の「儲け創り」のヒント

「ヒトは、
ココロで着て
(衣)
ココロで食べて
(食)
ココロで住み
(住)
ココロで暮らしていく
(生活)。」
そんなヒトのココロを満たす生活(衣食住その他)関連商品&サービスを提供
するのが、「プレミアム」理論(&実践)です。
「プレミアム」理論(&実践)とは、2006年の今と、今から、ビジネスを成
功するためのコンセプトのひとつです。
その対極にあるのが、チェーンストア理論です。
どちらの考え方でも、その意味するところ(抽象)をきちんと理解し、徹底させ
ること(具体)ができれば、必ず成功します。
もちろん、私、望月隆之は、「プレミアム」理論(&実践)に基づいた具体的な
経営支援を行います。

参考「マズローの欲求 5 段階説」

マズローの欲求 5 段階説とは、1)生理的欲求2)安全の欲求3)親和の欲求4)自我の欲求5)自己実現の欲求のことです。1・2は人間が生きる上での根源的な欲求、食欲や性欲及び俗にいう物欲・金銭欲のことです。3の親和の欲求とは他人と関りたい、他者と同じようにしたい、集団に帰属したいという欲求で、4の自我の欲求とは自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める欲求のことです。そして5の自己実現の欲求とは、自分の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を追求する欲求のことです。

 マズローの欲求5段階説で、消費者の欲求の説明し、それを消費者の生活に落とし込む時に、よくある初歩的な間違いは、「衣食住」を、単に「生理的欲求・安全の欲求」にしてしまうことです。衣の中にも、食の中にも、住の中にも、「親和の欲求・自我の欲求・自己実現の欲求」があるのです。単なる物理的欲求を満たす「衣食住」と、心理的欲求を満たす「衣食住」が存在するのです。食で言えば、「体で食べる食」と「脳で食べる食」があるのです。ここで間違えるから、売れない商品や、売れないサービスが存在するのです。これをよく理解したうえで、「高い顧客価値を実現し、高い売単価、厚い粗利を頂戴できる」=心理的欲求を満たす=ココロ満足を提供すること=「プレミアム」を行うことです。また、「低い顧客価値を実現し、低い売単価、薄い粗利を頂戴できる」=物理的欲求を満たす=モノ満足を提供すること=「チェーンストア=フォーディズム」を行うことです。「プレミアム」は、粗利が厚いですが、市場規模は、比較的小さいです。「チェーンストア=フォーディズム」は、市場規模は、比較的大きいですか、粗利が薄いです。2006年の今、そして今から、売れる商品や、売れるサービスを創りたければ、まず、上記の図のような基本的認識を持つことが、「はじめの一歩」になります。その上で、「プレミアム」理論(&実践)を、具体化させたいのであれば、是非、私、望月まで、個別にご相談ください。個別にご対応させていただきます。比較的、中小零細企業に向いているのが、「プレミアム」理論(&実践)です。中小零細企業向けに、売れる商品、売れるサービス、売れるビジネスモデルを創ります。まずは、「ニッチトップ=力相応一番」を目指しましょう!


「成功事例に学ぶ時、長期的な業績向上のために理解するべきこと」

抽象と具体は「一体」
あり方とやり方も「一体」
コンセプトとシステムも「一体」
顕在と潜在も一体
OS(オペレーティングシステム)とAS(アプリケーションソフト)も「一体」

例えば、「ワード」という文書作成ASの能力が、「ウィンドウズ」というOSの特性によって規定されているのと同様に、具体的なやり方も、抽象的なあり方によって規定されています。いくら、成功事例を真似て、目に見える具体的なやり方(=販促手法など)だけを変えても(=サルマネ)、成功できない場合、成功させるために必要なことは、抽象的なあり方(=企業理念)から、成功事例に学ぶということです。単なるサルマネで成功しようとする企業は、現実には、非常に多いのですが、それは、本質的な解決=長期的な業績向上には、結びつきません。成功事例に学ぶということは、より本質的に、「企業理念から、潜在から、コンセプトから、あり方から、抽象から」学ぶということです。本当に成功したければ、より本質的なところから成功事例に学びましょう。


「組織の一体化とは、
部分(=社員)最適を、全体(=会社=経営者)最適化する
ということ。」

 起業して、社員数が7人を超えたら、考え始めなくてはならない「組織の一体化」。その意味するところは、部分最適しか考えない社員を、いかにして、全体最適を考えられるようにするかということです。会社の存在自体が、起業経営者の「私腹だけを肥やす手段に過ぎない」のであれば、社員が、全体最適を考えるはずがありません。まずは、経営者自身が、私腹だけではなく、「公腹(こうふく)」も考えられるようになること。それが、「はじめの一歩」ではないでしょうか?

 

今回、初めて、お読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。それでは、ここで言う儲けとは、「顧客に満足していただくという意味でのパフォーマンスをアップし続けることと、そのパフォーマンスをアップすることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストをカットすることにより、その結果として、コスト総額をダウンし続けることから産み出されるもの」です。したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ=顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を付加し続けることこそが経営と言えます。つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、期待できるお買い上げ額に対する一定の比率以下であれば、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現し続けましょう!


望月隆之の事業理念

私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)

ミレニアムプロジェクトジャパン (MPJ=日本発千年(=永遠)計画)への情熱の起点がこの言葉にある。


望月隆之の座右の銘

一期一日
 一期で一日
 今日という一日は、一生に一日しかないものとして、悔いのないように生きる。

一期一会
 一期に一会
 目の前にいる客は、一生に一度しか出会いのないものとして、悔いのないようにもてなす。

強い心と明るい心で生きていく。

「最高の自分」を創り続けるために、常に、最善を尽すこと。

 

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