週刊「儲け創り」通信 〜創刊号132号&133号 2006年3月12日〜3月19日 チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人) 望月 隆之 この週刊「儲け創り」通信は、船井総合研究所の望月隆之が、経営者、ならびに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」のポイント をお伝えしていくものです。 |
今週の「儲け創り」のヒント |
「短所の役割」 長所は、他者の役に立つためにあり、短所は、他者の助けを借りるためにあります。すべてのヒトに、必ず、長所と短所があるということは、他者との間で役に立ったり、助けられたりして生きていくことが、「ヒトらしい」と言うことを示しています。つまり、「共生」こそが、「ヒトらしい」生き方ということです。自己完結してはいけないのです。それでは、「独り善がり」になってしまいます。もちろん、ヒトによって、他者とのコミュニケーション能力の有無や、高低はありますが、自分なりに、他者とのコミュニケーション能力を高める努力をして、「自己と他者の一体化」を目指して生きていくことが、「ヒトらしい」生き方ではないでしょうか?ですから、ヒトは、徹底して長所を磨きこみ、更に他者の役に立てるようにする必要があります。そして、徹底して短所を公開して、更に他者の助けを借りる必要があるのです。それが、「互敬社会」の基本原理です。企業の中でも「互敬社会」が築けるようにしたいものです。少なくとも、敵は社外の企業であり、社内に存在するわけはないので。 Aは、自己の短所であり、他者の長所です。
社会(=世の中)、または、企業組織ということになりますと、下記の図のようになります。 相対では、「1人称、2人称の一体化」ですが、社会(=世の中)または、企業組織では、「1人称、2人称、3人称の一体化」が求められます。上記の図のように、自己の短所Aは、他者@の長所Aであり、他者@の短所Bは、他者Aの長所Bであり、他者Aの短所Cは、自己の長所Cであれば、まさしく、それが、「互敬・共生」の実現であり、最も「ヒトらしい」社会(-=世の中)であり、組織であるといえるでしょう。少なくとも、これからの企業組織においては、そこに働く一人一人が、お互いに敬いあい、共生することを意識しながら働くような組織が、同業他社との関係で、もっとも競争力を発揮し、「儲け続ける強い組織」となるのではないでしょうか? 船井幸雄が常々申し上げている「長所伸展(=短所には手を付けない)」や、「包み込み」そして、「共生」は、上記のような関係性があるのではないでしょうか? |
今回、初めて、お読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。 経営とは、「儲けを創り続ける事」です。それでは、ここで言う儲けとは、「顧客に満足していただくという意味でのパフォーマンスをアップし続けることと、そのパフォーマンスをアップすることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストをカットすることにより、その結果として、コスト総額をダウンし続けることから産み出されるもの」です。したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ=顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を付加し続けることこそが経営と言えます。つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、期待できるお買い上げ額に対する一定の比率以下であれば、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現し続けましょう! |
望月隆之の事業理念 私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。 (アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より) ⇒ ミレニアムプロジェクトジャパン (MPJ=日本発千年(=永遠)計画)への情熱の起点がこの言葉にある。 |
望月隆之の座右の銘 一期一日 一期一会 強い心と明るい心で生きていく。 |