週刊「儲け創り」通信

〜創刊号134号&135号&136号
2006年3月26日&4月2日&9日
発信人 株式会社 船井総合研究所 第七経営支援部

チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人) 望月 隆之

この週刊「儲け創り」通信は、船井総合研究所の望月隆之が、経営者、ならびに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」のポイント をお伝えしていくものです。


 今週の「儲け創り」のヒント

「経営(者)進化支援」
経営コンサルタントの役割は、経営(者)の進化の支援を行うこと。
経営(者)の進化の触媒となること。

1、経営と経営者

経営(の成功と失敗)は、経営者で99.9%決まる。

→経営者の進化のレベルが、経営の進化(≒業績向上)のレベルを決める。
→経営の進化(≒業績向上)を求めるのであれば、経営者は、経営者自らを進化させ続けなければならない。
→現在の経営のレベルは、過去の経営者の「考えと動き」の結果である。
→現在の経営のレベルが低いとの不満があるのであれば、未来の経営レベルの高さを実現させるために、現在、考え動かなくてはならない。

※船井流「氷山理論」(経営者と企業経営の基本構造)


※経営(者)の進化と時間の流れ



2、 経営とは?
その@望月隆之が考える経営の本質


3、 経営とは?
そのAマーケティング(市場創り)とオーガナイジング(人&組織創り)が、マネジメント(儲け創り)の二大要素


マネジメント(儲け創り)を成功させるには、マーケティング(市場創り)的な課題の解決を図るために、「組織一体」となって「衆知結集」出来るような状況を創り出すことで、オーガナイジング(人&組織創り)的な課題の解決をも、同時に、図ることがポイントになります。

マネジメント(儲け創り)的な課題の解決


経営の課題の解決においては、「P(計画)→D(実行)→C(評価)→A(改善)サイクル」をまわすことが、基本となります。

参考
「PDCAサイクル」とは?
典型的なマネジメントサイクルのひとつで、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)のプロセスを順に実施し、最後の改善を次に計画に結びつけ、らせん状に品質の維持・向上や継続的な業務改善活動などを推進するマネジメント手法。
Plan:目標を設定して、それを実現するためのプロセスを設計(改訂)する。
Do:計画を実施し、そのパフォーマンスを測定する。
Check:測定結果を評価し、結果を目標と比較するなど分析を行う。
Act:プロセスの改善・向上に必要となる変更点を明らかにする


企業の成長プロセスと中心となる経営課題の変化


マーケティング(市場創り)の本質


マーケティング(市場創り)の本質


 マーケット(市場)の構造を見ればわかるように、マーケティングとは、売り手と買い手の間に「Win−Win」の関係を創る商品(&サービス)を創ること=市場創りのことです。

商品のプロ、営業(=販売)のプロで起業する。

マーケティングの進化プロセス


オーガナイジング(人&組織創り)の本質


社員を育成するということは、部分最適でしか考えない社員を、全体最適で考えられるようにしていくと言うことです。部分最適と全体最適が完全に一致している(はずの)創業経営者に近づけていくと言うことです。

オーガナイジングのプロで起業する経営者は、ほとんどいない。ほとんどの場合、経営者となってから初めて学ぶ「ゼロスタート」

オーガナイジングは、業種や、規模などによっては、マーケティング以上に重要。オーガナイジング(≒社員のモチベーションアップ(≒社長のリーダーシップ)≒ココロとカネ)の重要性を、しっかりと認識しよう。

「カネ」に代表される待遇面で「良い職場」を提供することも、もちろん、大切だが、「ココロ」に代表される社内風土面で「良い職場」を提供することのほうが、より重要。そして、社内風土を創るのは、経営者。
社員のモチベーションは、経営者とのコミュニケーションの良し悪しで、高くもなれば、低くもなる。

車で言えばマーケティングがエンジンなら、オーガナイジングは、エンジンの力をタイヤに伝えるシャフト。タイヤにあたる社員にエンジンの力が伝わってはじめて車は動く。

顧客がして欲しいことを察して、行うことがマーケティングとすれば、オーガナイジングは、社員がして欲しいことを察して、行うこと。

社員だって、「ココロを持つ生身の人間」であることから、改めて認識し直すところから、社内コミュニケーション=社員のモチベーションアップ=オーガナイジングを始めよう!

「明るく迫る」
目標は、必達です。「迫る」場面も必要でしょう。しかし、「暗く」迫っては、社員は、逃げ出してしまいます。
あくまでも、「明るく迫り」ましょう!少なくとも、心で泣いていても、顔だけは笑って。

顧客と接するのと同じように社員と接すること。

「1:1.6:1.6の二乗」

「やらされ感⇒やりたい感を創る」

「納得感が人を動かす」

「自己重要感」がモチベーションの源泉。人を動かしたければ、「自己重要感」を与えよう。

リーダーシップの源泉は、「餌付け−ション」。身銭を気って、食事を共にしていますか?

オーガナイジング(組織創り)とは、トップを進化させ、ミドルを創造し、ボトムを育成するということです。

経営者のコミュニケーション力の高低で、社員のモチベーションの高低が決まる。やる気のない社員は、経営者が創っている。やる気のある社員も経営者が創っている。

4、 経営とは?
そのB経営の善循環


5、経営とは?
そのC経営における「世の中至上主義(⇔株主偏重主義≒ホリエモン、楽天、村上ファンドなど)」


会社の利害関係者(ステークホルダー)すべての欲求を満たす「トレードオン経営」を目指そう!

「儲け」という漢字は、「信の者」と書きます。
顧客と社員と株主から「信の者」と認められれば、儲けることが出来ます。
人儲けの結果のひとつに、金儲けがあります。
経営の実践において、日々、念頭においておきたい言葉は、「人儲け」。


6、経営とは?
Dコストパフォーマンスの良い策を、(取捨)選択し、集中し、講じること。
=レバレッジを効かせたプロフィット「マックス」モデルの構築と実行

コストとは、カネ、ヒト、モノ、時間などのこと
パフォーマンスとは、利益、売上、顧客満足などのこと


 

今回、初めて、お読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。それでは、ここで言う儲けとは、「顧客に満足していただくという意味でのパフォーマンスをアップし続けることと、そのパフォーマンスをアップすることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストをカットすることにより、その結果として、コスト総額をダウンし続けることから産み出されるもの」です。したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ=顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を付加し続けることこそが経営と言えます。つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、期待できるお買い上げ額に対する一定の比率以下であれば、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現し続けましょう!


望月隆之の事業理念

私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)

ミレニアムプロジェクトジャパン (MPJ=日本発千年(=永遠)計画)への情熱の起点がこの言葉にある。


望月隆之の座右の銘

一期一日
 一期で一日
 今日という一日は、一生に一日しかないものとして、悔いのないように生きる。

一期一会
 一期に一会
 目の前にいる客は、一生に一度しか出会いのないものとして、悔いのないようにもてなす。

強い心と明るい心で生きていく。

 

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