経営の「?」を、「!」にする

週刊「儲け創り」通信

〜139号2006年10月15日〜

この週刊「儲け創り」通信は、船井総研の望月隆之が、「公腹を肥やすことが、私腹を肥やすこと(=自利利他)・モノ満足ココロ満足経営」を、日々、実践されている経営者、並びに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」の本質とその具体策をお伝えしていくものです。

発信人
株式会社 船井総合研究所 第一経営支援部
チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人)望月 隆之


今週の「儲け創り」の本質とその具体策

 

「儲け創り」の5大分類、さて今週は・・・

1、リーダーシップ(経営者創り)
2、企業のあり方:経営理念(企業創り)
3、企業のやり方 その@:マーケティング(市場創り、顧客創り、商品創り、顧客を動かす)
4、企業のやり方 そのA:組織創り (オーガナイジング、社員(役員)創り、社員(役員)を動かす)
5、その他経営全般

 

1、問題 (どうする?)

「他社または、他者の成功事例を真似しても、自社または自者では、うまくいかない場合」 さて、どうする?

 

2、問題解決の具体策 (こうする!)

他社または、他者の成功事例を真似ること、それは、学ぶことであり、経営だけではなく、世の中で成功するために必要な基本的行動のひとつ(船井流成功の三条件@素直Aプラス発想B勉強好き)です。しかし、思ったように、うまくいかない場合も多いのではないでしょうか?では、なぜ、うまくいかないのでしょうか?それは、 成功事例から学ぶ、学び方が間違っているから なのです。成功事例から学ぶ、正しい学び方を「学んで」頂き、学ぶ努力を徒労に終わらせないようにしましょう。では、正しい学び方とは、何でしょうか? 正しい学び方とは、まず、@成功事例が成功した、その本質を把握すること。次に、A成功事例が成功した外的な環境を把握すること。最後に、B成功した本質は変えずに、成功した外的な環境とは異なる自社または、自者の環境に適応させるために、具体策は変えること。 以上です。正しい学び方を、しっかりと実行して、是非、成功してください。

 

3、問題とその解決の本質 (なぜなら・・・)


 成功の本質を把握しないで、成功事例を安直に真似ることを「サルマネ」と言います。「サルマネ」は、外的環境の違いを認識できないので、必ず、失敗します。残念ながら、このレベルの経営者が多いのも現実です。やはり、成功するためには、一定の知的レベルが必要です。「サルマネ」しか出来ない「サル」レベルでは、残念ながら、成功できません。繰り返しますが、 @成功事例が成功した、その本質を把握すること。次に、A成功事例が成功した外的な環境を把握すること。最後に、B成功した本質は変えずに、成功した外的な環境とは異なる自社または、自者の環境に適応させるために、具体策は変えること。 この成功のプロセスを理解できる知的レベルと、実行力があれば、必ず成功できます。 この成功のプロセスを踏まえれば、成功事例から正しく学び、自社または自者も必ず成功できます。経営コンサルタントのような仕事をやっていますと、「手っ取り早く、成功させてほしい!」とか、「成功事例を教えて欲しい!」と言う経営者とお話することも多いのですが、 肝心なのは、「成功事例から学ぶ、正しい学び方」を、しっかりと学ぶことなのです。成功事例の情報なんて、これだけメディアが発達している時代ですから、いくらでも入手することが出来ます。しかし、いくら情報があっても、成功は出来ません。情報の使い方、加工の仕方が間違っているからです。「マ○ケな」経営者ほど「具体的な成功事例」を聞きたがります。もちろん、それも大切ですが、 それ以上に大切なのは、「成功事例と言う情報の使い方、加工の仕方」です。私は、単なる成功事例の情報だけを提供してコンサルティングフィーをいただくようなレベルの低いコンサルタントにはなりたくないので、それ以上に大切な「成功事例と言う情報の使い方、加工の仕方」をお教えするようにしていますが、ご理解いただけない場合も少なくありません。私の表現力の低さの問題もあるので、それは反省しなくてはなりませんが、残念なことです。

 

今回、初めて、この週刊「儲け創り」通信をお読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。

 ここで言う儲けとは、「顧客に満足して頂く事⇒売上と言う意味でのパフォーマンスをアップさせること、そのパフォーマンスをアップさせることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストはカットすることにより、コスト総額をダウンさせることから産み出されるもの」という意味です。
 したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ、つまり、顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を増加させ続けることこそが経営と言えます。
 つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。 特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現させ続けましょう!


望月隆之の事業理念

私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)

ミレニアムプロジェクトジャパン (MPJ=日本発千年(=永遠)計画)への情熱の起点がこの言葉にある。


望月隆之の座右の銘

一期一日
 一期で一日
 今日という一日は、一生に一日しかないものとして、悔いのないように生きる。

一期一会
 一期に一会
 目の前にいる客は、一生に一度しか出会いのないものとして、悔いのないようにもてなす。

強い心と明るい心で生きていく。

優しさと強(したたか)さで生きていく。

「最高の自分」を創り続けるために、常に、最善を尽すこと。

 

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