経営の「?」を、「!」にする

週刊「儲け創り」通信

〜140号2006年10月30日〜

この週刊「儲け創り」通信は、船井総研の望月隆之が、「公腹を肥やすことが、私腹を肥やすこと(=自利利他)・モノ満足ココロ満足経営」を、日々、実践されている経営者、並びに経営幹部の皆様に、「儲け創り(=経営=マネジメント)」の本質とその具体策をお伝えしていくものです。

発信人
株式会社 船井総合研究所 第一経営支援部
チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人)望月 隆之


今週の「儲け創り」の本質とその具体策

 

「儲け創り」の5大分類、さて今週は・・・

1、リーダーシップ(経営者創り)
2、企業のあり方:経営理念(企業創り)
3、企業のやり方 その@:マーケティング
   (市場創り、顧客創り、商品創り、顧客を動かす)
4、企業のやり方 そのA:組織創り
   (オーガナイジング、社員(役員)創り、社員(役員)を動かす)
5、その他経営全般

 

1、問題(どうする?)
 「顧客にもっとお買い上げいただきたい、社員にもっと働いて欲しい場合」
さて、どうする?

 

2、問題解決の具体策(こうする!)
 経営者にとっての2大経営問題をイッキに解決する方法(!)です。
顧客に対しては、 「他者と関わりたい欲求」「他者に認められたい欲求」 を満たして差し上げれば、その結果として、売上は上がります。社員に対しては、やはり、 「仲間と関わる欲求」「仲間に認められたい欲求」 を満たしてあげれば、その結果として、労働生産性は上がります。
是非、自社の取扱商品・取扱サービスにおいて、応用してみてください。どんな商品・どんなサービスでも、 このふたつがない商品・サービスでは、売上は上がりません。このふたつがない組織では、生産性は上がりません。

 

3、問題とその解決の本質(なぜなら・・・)
 顧客も「ヒト」なら、社員も「ヒト」です。ですから、売上アップも、労働生産性アップも、その解決策の本質は同じです。つまり、経営者は、「人間通」でなければ、務まらないし、成功できないということですね。 世の中での成功を収めたいのであれば、経営者以外でも、およそこの世の中のすべての職業において、当てはまる真理のひとつといってもいいでしょう。「人間嫌い」では、それこそ、無人島で生きるしかありません。更に、単なる「人間好き」だけでも充分ではありません。出来ることなら、「人間通」のレベルまで能力が高められれば、どのような職業でも、世の中での成功間違いなしと言うことでしょう。
このように、世の中で成功するために必須の「人間通」ですが、その「人間通」になるための「その@」が、いつもお話させていただく「マズローの欲求5段階説」です。  

 

上記の図のように、ヒトの欲求を5段階に分けて、階層化したものが「マズローの欲求5段階説」です。世の中が発展し、ヒトが発展すればするほど、欲求のレベルは、より上位に移動します。より高度に発展した、現在の日本においては、例えば、衣食住商品&サービスにしても、第1段階の「生理的欲求」で購入するヒトはほとんどいないといって良いでしょう。「安全の欲求」や、「社会的欲求」、場合によっては、「自尊欲求」や「自己実現欲求」で、衣食住商品&サービスを購入しているのです。だとすれば、「安きゃ売れる!」事は無いですし、「安いよ!」といくら叫んでみても顧客は反応してくれるわけが無いのです。「社会的欲求」や「自尊欲求」を満たすような商品&サービスの提供を考え、実行すること、これが、現在の日本において、経営者が、マーケティング上、最もやらなくてはいけないことです。組織創りの上では、「仲間と関わりたい(社会的)欲求」や「仲間に認められたい(自尊)欲求」を、満たしてあげる具体策を考え、実行することです。

 

今回、初めて、この週刊「儲け創り」通信をお読みいただいた方々のために、「儲け創り=経営」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。

 ここで言う儲けとは、「顧客に満足して頂く事⇒売上と言う意味でのパフォーマンスをアップさせること、そのパフォーマンスをアップさせることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストはカットすることにより、コスト総額をダウンさせることから産み出されるもの」という意味です。
 したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ、つまり、顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を増加させ続けることこそが経営と言えます。
 つまり、顧客にとっての高い価値=満足を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。 特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、「高顧客価値創造⇒高粗利益創造⇒高社員価値創造⇒高企業価値創造」経営を実現させ続けましょう!


望月隆之の事業理念

私がこの聖堂(≒事業)を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂(≒事業)を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂(≒事業)はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)

ミレニアムプロジェクトジャパン (MPJ=日本発千年(=永遠)計画)への情熱の起点がこの言葉にある。


望月隆之の座右の銘

一期一日
 一期で一日
 今日という一日は、一生に一日しかないものとして、悔いのないように生きる。

一期一会
 一期に一会
 目の前にいる客は、一生に一度しか出会いのないものとして、悔いのないようにもてなす。

強い心と明るい心で生きていく。

優しさと強(したたか)さで生きていく。

「最高の自分」を創り続けるために、常に、最善を尽すこと。

 

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