週刊「儲け創り」通信

〜創刊99号&100号! 2005年7月17日&24日〜

発信人 株式会社 船井総合研究所 第七経営支援部 

チーフ 経営コンサルタント(儲け創り人)望月 隆之

この週刊「儲け創り」通信は、船井総合研究所の望月隆之が、経営者、ならびに経営幹部の皆様に、【高い顧客価値&満足(の創造)⇒高い粗利益(の創造)⇒高い社員価値&満足(の創造)】⇒高い企業価値&満足(の創造)⇒高い投資家価値&満足(の創造)という「善循環」をまわし続けるためのヒント・コツ・秘訣・勘所・ポイント・要点・本質をお伝えしていくものです。

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の「儲け創り」のヒント

 

「経営(=マネジメント)とは、

顧客(ファン)創り(=マーケティング(市場創り))

仲間(ファン)創り(=オーガナイジング(組織創り))

まずは、ヒト

モノより、カネより、何よりヒトが大切

外の顧客というヒトとのコミュニケーション、

内の仲間というヒトとのコミュニケーション、この経営の両面がうまくいけば、経営は、必ず成功する。

 

経営者&役員にとって、最も必要な力は、顧客のココロをつかみ、仲間のココロをつかむヒト的な「魅」力。顧客というヒト、仲間というヒトを「ファン(=信者)化」させるヒト的な「魅」力が、経営者&役員にとって、最も必要な力。顧客との関係で、自分や自分の分身である会社を、形と魂の両面において、どのように創り上げていけば、リピーター(長期に渡り、繰り返し、お買い上げ続けてくれる)=ファンになっていただけるのか?を考え、動き続けること。仲間との関係においても同様。自分や自分の分身である会社を、形と魂の両面において、どのように創り上げていけば、リピーター(長期に渡り、繰り返し、成果を出し続けてくれる)=ファンになっていただけるのか?を考え、動き続けること。しかも、顧客(ファン)も、仲間(ファン)も、その人数は、多ければ多いほどいい。そのような質も高く(=ファン(=信者)度が高い)、量も多い顧客と仲間を創るために、最も必要な力である、「魅」力を創ること。創り続けること。そして、その「魅」力の源泉であるコミュニケーション力を創ること。創り続けること。これこそが、経営者&役員にとって、片時も忘れてはいけない最も大切なことです。日々の経営において、これを実践し続ければ、その結果のひとつとして、「儲け(=信者)=カネ」は、ついてきます。

「見極める力」

経営者&役員にとって必要な力 その@

 

 経営者&役員にとって必要な力には、知識的なこと、意識的なこと、様々なことがあります。そのなかで、最も大切なことのひとつに、「見極める力」があります。これは、様々な経営資源のうち、よく言われる「ヒト、モノ、カネ、情報」について、その良し悪しを「見極める力」を持っているかどうかということです。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ヒト」を見極める

対内

仲間としてのヒト

採用して良いのか、悪いのか。

幹部に登用して良いのか、悪いのか。

 

対外

顧客としてのヒト

 

「モノ」を見極める

 売れるのか、売れないのか。

在庫して良いのか、悪いのか。

売れ筋か、死に筋か。

 

「カネ」を見極める

 使って良いのか(→生き金)、悪いのか(→死に金)。

 

「情報」を見極める

 本物か、偽物か。

使えるのか、使えないのか。

 「利益の源泉である顧客価値(=顧客ニーズ)の変化と、

求められる組織の変化」

今、利益を上げ続ける

強い組織とその創り方(=オーガナイジング(組織創り))

 

 日本においては、1945年の敗戦直後から1970年代後半までの「モノ(=商品)不足」=「大量供給&大量生産への社会的ニーズが中心」の時代においては、「大量生産」の分業組織である「フォーディズム=ヨコ型分業」が成果を上げていました。ブルーカラーの現場でもホワイトカラーの現場でも、モノ(=商品)大量生産&大量供給が求められている時代には、「フォーディズム=ヨコ型分業」が最適なのです。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テキスト ボックス: ヨコ型分業テキスト ボックス: ヨコ型分業 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  しかし、日本においては、1970年代後半からの「モノ(=商品)余り」=「上質供給&上質生産への社会的ニーズが中心」の時代になってくると、「上質生産」の分業組織である「セル生産方式=タテ型分業」が成果を上げるようになってきました。ブルーカラーの現場でもホワイトカラーの現場でも、モノ(=商品)上質生産&上質供給が求められている時代には、「セル生産方式=タテ型分業」が最適なのです。もちろん、経済全体としては、あいかわらず、「大量生産&大量供給」が求められている業界や、企業もあるので、「上質生産&上質供給」との併用です。しかし、利益率の高いのは、もちろん、「タテ型分業」です。高い顧客満足と、社員満足が実現できるからです。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

テキスト ボックス: タテ型分業テキスト ボックス: タテ型分業 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 強い組織の創り方の基本は、徹底した事前教育による知識と意識の共有化(=一体化)です。また、教育のツールとして非常に重要なのが、「部門別損益管理」の徹底です。最終的には、評価制度との連動が欠かせません。社内コミュニケーションのツールとしての会議の運営方法にもコツがあります。詳しくは、望月まで、お問い合わせ下さい。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、初めて、お読みいただいた方々のために、「儲け創り」に関する望月隆之の基本的な考え方をお伝えします。

経営とは、「儲けを創り続ける事」です。それでは、ここで言う儲けとは、「顧客に満足していただくという意味でのパフォーマンスをアップし続けることと、そのパフォーマンスをアップすることにつながるコストは使い、逆に、つながらないコストをカットすることにより、その結果として、コスト総額をダウンし続けることから産み出されるもの」です。したがって、ハイパフォーマンスオペレーションとローコストオペレーションの組み合わせ=顧客の満足創りと、そのために必要なコストは使い、必要ではないコストをカットするという意味でのローコストを飽くことなく追求し続けることによって、粗利を付加し続けることこそが経営と言えます。つまり、顧客にとっての高い満足・価値を創り続けることが経営です。ということは、そのためのコストは、期待できるお買い上げ額に対する一定の比率以下であれば、いくらかけてもいいし、逆に、そのためにならないコストはたとえ1円であってもムダであり、そのような視点で様々な経営判断を行なうのが経営者、もしくは、経営幹部の仕事です。特に成熟した消費社会である日本市場においては、単なる価格訴求のローパフォーマンス=粗利を削減し続けることによる顧客の満足創りは、成功し続ける経営とは呼べません。さあ、皆さん、ハイパフォーマンスをローコストで実現し、高顧客価値・高粗利益・高社員価値経営を実現し続けましょう!

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望月隆之が大好きな言葉

 

私がこの聖堂を完成させることが出来ないことは悲しむべきことではない。私は年齢を重ねていく。代わってこの聖堂を再び始める他の者たちが現れるだろう。このようにして、聖堂はさらに壮麗なものになろう。

(アントニ・ガウデイ「ガウディの言葉」より)


 

 

 

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